トークダイナマイト
出演者プロフィール
vol.001
ブッシー、今年が正念場だ
2006/04/11
谷中氏(以下、谷):ブッシーとこんな形で話したことないから、ちょっと緊張するね(笑)
武士沢騎手(以下、武):そうですね(笑)
谷:記念すべき第一回目のゲストということで責任重大だよ(笑)
武:プレッシャーをかけないでくださいよ(笑)
───── 早速ですが〜始めてもよろしいでしょうか〜。
谷:ごめんごめん(笑)さあ、仕事だよ!
武:宜しくお願いします
───── 宜しくお願いします。今回は現役の武士沢騎手にお越しいただいたということで・・・・
谷:現役はいいねえ(笑)
───── よ、、よろしいですか。。。一般にあまり知られていない騎手仲間のウラ話や騎手の視点から馬券につながるヒントなどを伺えたらと思います。
谷:ウラ話?なんかあるかな〜こちら側だとどんなことがウラ話かが解らなかったりするんだよね。
武:なんかありますか?話せるところと、話せないところがあるからなぁ(笑)
───── もちろん話せる範囲で構いませんよ(笑)
谷:ウラ話か〜。そうだね返し馬が終わって輪乗りするじゃない?ポケットで。
そのときに人気馬に乗りながら「この馬ガタガタだよ〜」とか言ってるヤツいるよね。で、そんな事を言いながら勝っちゃう、とかね。「大丈夫かよ、これ〜」とか言いながら。例えばNとかよく言ってるよね(笑)。
武:あの人は口が上手いから(笑)
谷:そういうの、結構言う人は言うね。逆に「俺の馬良いよ」とはあんまり言わないよね。
武:「良いよ」と言ったとしても、そこまでアピールはしない。
そうやって「良いよ」と言っている人の外で「オレの方が良いよ」と思っている人の方が絶対いるから(笑)
谷:まあ、そういうのは全然聞き流すよね。
武:別にそれを気にしているわけじゃないし。
それよりは自分の馬の状態ですね、気になるのは。あとは相手がどういう脚質かとか、前が競ってくれたら面白いな、という事を考えています。レースの展開は、前の晩から新聞を読んでシミュレーションはしますよね。それで、行く馬がいなさそうだしスローペースになりそうだなと思ってたら、皆が同じことを考えていて結局展開が速くなったり。
単騎でハナ行く馬が決まってると、逆にそっちの方がスローになりやすいですね。楽に行って、そこでレースを作られるとペースは遅くなりますし。
谷:後ろが押さえちゃうからね。
武:まあ、展開って影響デカいですよね。
谷:デカい。
武:やっぱり競馬って生きてるんですよ(笑)
人気が2頭3頭人気が拮抗している馬がいたら、やっぱりそういうのを見ながらの競馬になっちゃうし。
で、もし先行勢の3頭が人気していたら、その3頭それぞれの意識って、前々で競馬をしたいっていうのがかなりあると思うんですよね。そうなるとペースが上がってちょっと追い込み馬が有利になったりして、付け入る隙が出る。
谷:まあその逆パターンも然りだよね。
武:そうですね。逆に、逃げている馬を軽視しすぎて逃げ切られちゃった、みたいな(笑)
谷:あれ、何だっけ?あの、ノリの天皇賞の・・イングランディーレ!ね、ああいうのもそういうパターンだし。
武:飛ばしているように見えるけど、実はそんなに速いペースじゃない。
それで、後ろの方に人気の馬がいて、それが牽制しあったから、イングランディーレは楽になっちゃった。
あれ、みんな動けなかったんでしょうね、やっぱり。だからノリさんも「ん?誰も来ない」みたいな(笑)
谷:こんな楽でいいの?みたいなね(笑)ターフビジョン見ながら。ターフビジョン、みんな見るもんね。
武:見ます見ます。さすがに接戦になったらその馬に集中するけど、例えば逃げ馬に乗ってて、まだ手応えがあった時とかは確認しますね。
───── ちなみに武士沢騎手の好きな脚質はどんなタイプですか?
武:先行差しが好きですが、馬のタイプを見極めて、その持ち味を活かしたいですね。
馬の脚質の見極めはレースに行ってみないとわからないです。
初めて跨る馬は、人に聞くしかないですね。それで、返し馬でイメージを確かめてみたりするんですよ。
そうは言っても、雨が降ったりして馬場状況が変わるとまた話が変わってくるんですよね。
谷:そうだね。
武:重馬場をこなせる馬もいますし、反対にダメな馬もいますし。
そこら辺はあんまり考え過ぎないようにするんですけど。
谷:いろんな構想はするけど、ゲートが開いてみないと分かんないんだよね。
武:ハナに行きたいけど、両脇がハナの速い馬だと、自分の馬を速く出していかないとハナ行けないですからね。
逆に周りに速いのがいなければポンと行って、周りが遅い分、スペースが出来て楽に行けたりするし。色んな要素が絡むんですよね。
外枠から行った方が良いって馬がいたり、内枠から行った方が良い馬もいたり。それなのに、外枠は引きたくないなーと思ってたら、見事に外枠が当たってくれたり。
揉まれ弱い馬のに内枠かい!とか(笑)
馬の特性と枠順は結構関係あると思いますよ。
モマレ弱くても内枠からスンナリ行ければいいですけど、やっぱり確率的に見ると低くなる。前に福島でも人気してる馬が内枠に入ったんだけど、でもハナに行きたい。
だけど、その馬大トビで行き脚がつくまでに時間がかかる。
そういう馬は内枠があたった時点で、不利というか、多少の割引きになりますね。
やっぱり周りが速いと、自分が押しても行きづらいんですよ。そうなると後手後手になっちゃいますね。
谷:そういった、馬の特性をファンも見ていければね。
競馬新聞を見て、ただ前走着順が良いからっていって買うんじゃなくて、ああ、この馬内枠あたっちゃった、トビが大きいから内側は不利だな、とかそこまで考えられるようになれば、馬券が取れる確率も上がるんじゃないかな。
───── 馬の走り方とコース形態をセットで考えるということですね。
武:他にも気をつけたい特性として、自分の競馬が出来なければモロいタイプとか。ある馬が前回2着に来ていて、何故そうなったかというと、外枠だったんですよね。
自分で「押して押して」って行って自分の流れを作っていけた。
でもその馬が内枠だったら、その時はどうかなっていうこともあって。結構奥が深いんですよね。
谷:そう、奥深い。
俺はよく血統から何から組合せとか調べていくよりも、そういう馬の特性、どういう時に走る馬なんだろう?ってところを調べた方がやっぱり馬券に繋がると思うんだよね。
武:そうなんですよね、血統なんかはあれはもう、ちょっとした「裏づけ」と言いますか。
谷:確かに大切だけどね。
武:血統は大切ですけど、別に競馬には繋がらないんですよ。
例えば芝血統なのにダートで走ったり、ダート血統なのに芝で走ったりって例も多いですから。
場合によっては、その馬のおじいちゃんの血なんかが出てない事もあるんですよ。他にも最初のサンデーの仔なんかね、牝馬なんか「どうなんだろうか」ってね。
だから血統は確かに、一歩引いて見るくらいが丁度いいかもしれない。
あんまり血統が全て!みたいになっているとねえ。
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